【初心者ミラーレスカメラ講座】マニュアル撮影「絞り」その②

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1段ごとのF値を覚えよう

その①からの続き
絞りとはレンズに入ってくる光の量を調節する部分です。
具体的には可動式で光の入る穴の大きさを変化させます。

絞りの値は「F値」で表示され、
穴の面積を2倍(もしくは1/2倍)にする間隔を「段」と呼びます。
絞りを1段開ければ光の入る量は2倍になり、1段絞れば半分になるということです。

※35mmフィルム一眼レフカメラのレンズで説明します。

MDロッコール50mm F1.4というオールドレンズです。
いろいろ目盛りが刻んであります。デジタルカメラ時代にこのレンズを見るとレトロな感じを受けますね。さて、このレンズは絞りが手動式で絞りリングを手で回して希望の値にセットします。

このレンズの場合、一番明るいF値が「1.4」そこから絞りを絞って光の入る量を半分にするには絞りの値を「2」に合わせます。以下1.4から光の量を半分にどんどん変化させると以下のような値になります。

1.4 > 2 > 2.8 > 4 > 5.6 > 8 > 11 > 16

1段ずつ値が大きくなっています。また昔は絞りをf5.6とf8の中間に設定するときは
f5.6半と呼んでいました。つまり「半分の段」絞り込むということです。

f4から1/3段絞った場合は 4 1/3(4と1/3)

ミラーレスカメラ時代になると絞りも電気制御が一般的となり、半絞り、1/3絞り単位の表現も数値で表記するようになりました。

例、f1.4から絞りを1/2段ずつ絞っていくと以下のような数値表示になります。
1.4 1.8 2 2.4 2.8 ……..

数値がいっぱいでてくるとなんだかややこしくなりますが、まずは1段ごとのF値を覚えていきましょう。
 1 >1.4 > 2 > 2.8 > 4 > 5.6 > 8 > 11 > 16 > 22 > 32

絞りによる被写界深度の変化

絞りの役目は大きく2つ
①レンズから入ってくる光の量を調節
②ピントの合う範囲(被写界深度)の調節

です。

後半は被写界深度の説明です。
絞りを開くとピントの合う範囲が狭くなる(前後がボケやすくなる)
絞りを絞るとピントの合う範囲が広くなる
のが特徴です。
以下の写真はaps-cセンサーサイズのミラーレスカメラで撮影したものです。

【使用機材】
SONY α6400
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

f1.4に設定 絞りを開ききってこのレンズの一番明るい「開放」にしました。
ピントを合わせたおもちゃの車の前後がボケています。

f5.6まで絞りました。
前後のタイヤのおもちゃのボケ加減が少なくなっています。

f16まで絞り込みました。
手前から奥まで、またおもちゃを置いた台の端の部分もシャープに写っています。

この3枚の写真についてはどれが良い写真か?というのはありません。
ただ、絞りの特性を覚えて自分の表現したい内容に合わせて使い分けてみてください。

絞りの変化を体で覚えよう

絞りの基本的なことを理解したら今度はどんどん写真を撮りながら、まずは「なんとなく」絞りの変化を体で覚えることお勧めします。
以下は個人的にも意識していることです。


①絞りを1段変えたときの明るさの変化を感覚で覚える

②(単焦点レンズで)絞りを変化させたときの被写界深度(または前景や背景のボケ具合)の変化を覚える※ズームレンズであれば同じ焦点距離での変化を覚える。

体で感覚をおぼえながら、計測データも参考にする。


適正露出の判断は露出計やヒストグラム等からの「計測データ」の確認も参考にしましょう。、人間の感覚だけで最終的な判断をするのはとても難しいものです。
しかしながら、絞りの変化に関する感覚が身につくと、カメラを構える前にいろいろと予想がつくようになってシャッターチャンスを逃しにくくなるでしょう?

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