シャッターについて
シャッターの役割はカメラの光を感じ取る部分、つまり撮像素子(CCDやCMOSセンサー等)やフィルムへの「露光」を時間的にコントロールする機能です。
逆に言うと不必要な時に撮像素子やフィルムに光をあてない(受けさせない)、という役割を担っています。
そして、露光する時間をコントロールすることで露光量(光の量)を調節します。
写真はソニーのミラーレスカメラNEX-5です。ボディの大きさはコンパクトカメラを少し大きくし位なので持ち歩きにとても便利。ちなみにこの機種のビューファインダーは別売りです。
ミラーレスカメラ初心者におすすめするマニュアル撮影
一般的なミラーレスカメラは映像センサーが読み取ったデータを電子ビューファインダーや背面にある液晶モニターで直接見ているので
明るさ(露光量)
被写界深度(ピントの合う範囲)
色加減等
をある程度確認しながら撮影ができることからシンプルにカメラを操作する意味で初心者の方にマニュアル撮影をおすすめします。
マニュアル撮影で大事な3要素
①絞り
②シャッタースピード
③ISO感度
※その他、ホワイトバランス等の設定項目がありますが、まずはこの3要素をコントロールできるようになりましょう。
今回はシャッタースピードについてゆる解説します。
シャッタースピードの数値を覚えましょう
※カメラの基本を説明しやすいため今回もミラーレスカメラとアナログ一眼レフカメラ両方の写真で説明さていただきます。
こちらは35ミリフィルム一眼レフカメラです。
フィルム時代の一眼レフカメラにはボディやレンズにいろいろな数値が刻まれています。
ミラーレスカメラではいろいろな機能が電気的に制御されているためビューファインダーや液晶画面で数値を確認するものが一般的です。
カメラ:ミノルタXG-E レンズ:MDロッコール 50mm f1.4
シャッターボタンの外側のリングでシャッタースピードを変えます。
シャッターボタンの周りに書いてある数値は「1/※※秒」の分母にあたります。
1/1000秒、1/500秒、1/250秒、1/125秒、1/60秒、1/30秒、1/15秒、1/8秒、1/4秒、1/2秒、1秒
数値がほぼ2倍(逆からみると1/2倍)で並んでいます。
そして、時間が2倍になると、フィルムや映像センサーが受ける光の量も2倍になります。
この間隔を「段」と呼びます。
レンズから入ってくる光の量を調節する「絞り」についても絞りの穴の面積を2倍(もしくは1/2倍)にする間隔を段と呼んでいます。
光の量についてついて考えると理解しやすいでしょう。
例えばある撮影で、
【絞り】f5.6 【シャッタースピード】1/125秒
でちょうどよい明るさで写る(適正露出)だった場合、
【絞り】f4に変更すると絞り穴の面積がに2倍になる為、
逆にシャッタースピードの露光時間を1/2に短くして
【シャッタースピード】1/250秒に設定し同じ露光量にします。
※絞りとシャッタースピードの設定によりフィルムや映像センサーが受ける「光の量」を調整します。
※最近のミラーレスカメラではシャッタスピードも1/2段ごと、または1/3段ごとにスピード設定が出来るものが一般的ででより細かい露出調整が可能です。
個人的には細かすぎると使いずらい時もあります。
バルブ(BLUB)とは
シャッターリングのところに「B」の表記があります。
これはバルブ(BLUB)といわれるもので、
シャッターボタンを押している間シャッターが開きます。
暗い場所を撮影するとき以外に、花火や星空の撮影でよく使われます。
また、このカメラの場合「A」の文字を選択すると、絞り優先ートというモードになります。
【絞り優先オートとは】
自分で設定した絞り値に対して適正露出になるようにカメラが自動的にシャッタースピードを決めてくれる機能です。しかし、カメラの自動露も完璧ではありません。例えば真っ白な壁が広い面積で写っている部屋の写真などを撮影すると明るいと判断して、露出がアンダーに評価されることもある為、カメラごとの自動露出の「性格」を把握することが大事になってきます。
ソニーα6400の背面液晶モニターの表示例 各設定の表示が1か所にまとまっているのでなれると便利です。
その②へ続きます
作例
SONY α6400
E 18-55mm F3.5-5.6 OSS
シャッタースピードを遅くして、川の流れをブラすことにより躍動感がつきました。
川の流れのスピードや動き、そしてシャッタースピードの組み合わせで作品の印象が変わりますので、このような撮影の時は可能な限りいろいろなシャッタースピードを試すとよいでしょう。
SONY α6400
E 55-210mm F4.5-6.3 OSS
風の強い日に撮影。ポピーの花が風の影響を受けてひしゃげてしまうので、思い切ってシャッターをスローにしてわざとブレるようにしました。
表現を工夫することで見えない「風」を写真の中で表現することができました。
愛用のカメラです。
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